すずごんのブログ

著者は「すずごん」。テーマは、本・岐阜・体験記が中心。

吉本興業 大崎会長ってどんな人?? 【レビュー】吉本興行の約束

こんにちは、すずごんです。

 

今日は、『吉本興行の約束 エンタメの未来戦略』という本を紹介します。

著者は、大崎洋・坪田信貴。この本は、大崎さんと坪田さんのトークイベント数回(ゲストを迎える回もあり)の内容をまとめたものです。

 

 

大崎さんは、吉本興業の会長。昨年の吉本騒動のときに5時間の記者会見をしたのは、岡本社長ですので、お間違いなく。

吉本騒動のとき、数々の芸人さんが「大崎会長」の名前を出して発言をしていました。

その発言は、芸人さんから、かなり高い信頼を得ていると、すぐわかるものでした。

この本にも書いてありますが、以前ダウンタウンのマネージャーもしていた経歴もあり、ダウンタウン松本も「兄貴分」といって慕っています

この大崎会長という人物に興味が出て、この本を読んでみました。

 

では、早速、大崎会長の人となりがわかった部分を紹介したいと思います。

 

 ① 66年の人生でいっぱい約束したなぁ。つきあってたオネーちゃんに「一生一緒におろなぁ」と約束したり。ダウンタウンの松本に「世界一になろうな」と約束したり。他にもいろんなタレントそれぞれに、あるいは社員に、元嫁に、息子に、いろんな人に軽々しく約束したんですけど、なかなかそれが守れなくて。このままじゃ嘘八百の人生になってしまうから、一つずつでも約束したことを実現していけたらなぁと思ってるんです、それが、これからのやりたいことなんですね。

 

「これまでの果たせていなかった約束を果たしたい!」とかなりマジメな発言なんですが、必要以上に重く見せずユーモアを入れて話せるのは、さすがです。

また、このコメントから、自分の言葉に責任を持てる人なんだと感じました。

 

②明るいところには人は集まるからね。笑顔とか笑い声があると、人もモノも金も情報もみんな集まってくるから、とりあえず明るくしておくのがいいんですよね。まぁ、なかなか明るくでけへん時もいっぱいあるねんけど、頑張って、へらへらでもええから、明るくしといたらええと、僕は思います。

明るく笑っている人には、いいことがたくさんある。

大崎さんはある意味、戦略的に笑いを捉えている側面があると知り、クレバーな一面もあるのだと感じました。

 

③こういう「自分にはできないことを、お前はできるから、ぜひやってくれ」という頼み方は、リーダーとしての大崎さんの真髄だって気がするんですよね。

すずごん的に、かなり好きなタイプのリーダーです。

ついていく部下としては、「自分が必要なんだ」と感じられ、モチベーションも上がるのではないでしょうか。

頼られるのって、みんな好きですからね。

 

④僕はね、お笑いは心のインフラやと思うねん。鉄道や水道が生活のインフラなら、お笑いは人と人とをつなぐインフラ。

 インフラは、人間の生活に必要なもの。

大崎さんが、笑いをつくるという自分の仕事が人々の役にたっていると、誇りを持っていることが伺えます。

 

⑤そこまでして非上場化したというのは、反社会勢力から決別するためというのが、いちばん大きい理由ですよね。

2019年、吉本騒動は、反社会勢力 に関係することが発端でした。

上場していた企業を非上場化するのは、すごく大変なこと。

それだけ反社会勢力に気を配っていたということは、的確なリスクマネジメントを行う力もあるのではないしょうか。

 

⑥芸能プロダクションがいらんようになるというのは、みんな好きにやったら、ええんやけど。(中略)エージェンシーはパッケージングビジネスに移行していき、自らタレントの仕事を作ることが大事になってくると思います。吉本に所属していたら、自分の好きなテレビ番組や映画が作れて、それがSNSと連動できてというような、仕事を作れる会社にならな、あかん。

芸能事務所が必要なくなる。

自分が芸能事務所の責任者なら、気づいていても、認めたくないもの。

それを正面から受け止め、解決していく明確なビジョンも示せるなんて、リーダーとして尊敬できます。

 

⑦幸せっていうと、人ぞれぞれやし、哀しいかな、人と比べてしもたりするやないですか。「あいつより、俺は幸せかどうか」みたいに、つい思うこともある。でも、笑ってる時って、そんなん忘れるでしょ。

 大崎さんは自分のことも、そして周りの人も、客観的に見れる人だと思います。

ほんとクレバーですね。

それを親のある関西弁で言っているので、大崎さんの言葉に人は共感するのだと思います。

 

【まとめ】

この本一冊を通して、人としても、リーダーとしても、すごく魅力のある人物だと思います。

吉本の経営は、ほぼ岡本社長に任せているそうですが、この本を読んで、大崎さん魅力を知って、吉本という会社に興味が湧きました。

YouTubeSNS、エンターテイメントの形が変わっていく中、吉本がどのように変化していくのか、注目していこうと思います。